国家資格以外に必要となる部内研修や検定

 

語学研修:外国人の犯罪捜査に必要な語学能力を修得するための研修です。ロシア語、中国語、韓国語があり、研修員は現場の海上保安官の希望と適性より選抜され、1年間、海上保安大学校で研修を受けます。研修修了後は、国際捜査官として活躍し、さらに上位の研修を受けて能力アップしていきます。

 

潜水研修:転覆した船舶からの救出等、潜水士として救難活動をするために必要な知識・技能を修得するための研修です。潜水士は、全国の巡視船艇乗組員の中から選抜され、海上保安大学校での厳しい訓練を経て、巡視船艇の潜水士、航空基地の機動救難士、特殊救難隊として活躍します。

 

鑑識検定:事件現場での指紋採取や写真撮影等の鑑識業務を行うために必要な知識、技能の向上を図ることを目的とした部内検定です。ほとんどの海上保安官が現場赴任前に初級鑑識を取得します。現場勤務の後、希望により門司分校での研修を経て上級鑑識を取得し、鑑識のエキスパートとして活躍する保安官もいます。

 

制圧検定:犯人の逮捕や犯罪の予防、鎮圧に必要な技能の向上を図ることを目的とした部内検定です。レベルに応じて、初級、中級、上級と取得していきます。

 

けん銃操法検定:けん銃を取り扱うために必要な知識・技能の向上を図ることを目的とした部内検定です。レベルに応じて、初級、中級、上級と取得していきます。