海上保安大学校について

 

海上保安大学校は、広島県呉市にあり、将来の海上保安庁の幹部となる職員として必要な高度な学術及び技能を教授し、併せて心身の練成を図ることを目的として設置された海上保安庁の教育機関です。

 

教育内容は、一般大学と多くの共通点を持ちながらも、広範にわたる海上保安業務の職責を全うするための資質を培いながら、将来に向かって自分の可能性を伸ばそうとするフロンティア精神を養成するもので、優れた人格とリーダーシップの育成、高い教養と見識の修得、強靱な体力・気力の錬成の3つを教育方針に掲げています。

 

教育体系:教育期間は本科4年、専攻科6か月及び研修科(国際業務課程)※6か月の合計5年間です。学生は本科4年間を通じて海上保安業務を遂行するために必要な 知識・技能を修得します。授業は、一般教養科目のほか、行政法、国際法、刑法などの法律関係や海上保安行政関係の学問を中心に行われ、また、2学年後期からは、第I群(航海)、第II群(機関)又は第III群(情報通信)のいずれかを選択し、船舶の運航に必要となる専門的な知識を修得します。(※平成23年度から実施予定)

 

学生は全員、学生寮(三ツ石寮・麗女寮)で生活します。寮での生活は、各学年1人ずつ4人からなる自習室単位で行われ、規律ある団体生活を送ります。また、寮の運営も週番交代による当直学生により行われます。寮内には自習室、寝室、食堂、図書室等のほか、各階には学生の憩いの場として談話室が設けられています。

 

さらに、福利厚生施設として医務室、理容店・売店等が完備されています。学生は、この団体生活を通じて、生涯の友を得、相互練磨とリーダーシップを体得していきます。