海上保安官になるためには

 

海上という特殊な環境でこれらの幅広い業務を行うため、海上保安官は専門的な知識や技能を身に付けて仕事をしています。そのため一般に海上保安庁の教育機関である「海上保安大学校」か「海上保安学校」のいずれかに入学し、海上保安官として必要な知識・技能を修得する必要があります。

 

【海上保安大学校】
海上保安庁の幹部職員を養成するために設けられた教育機関で、本科4年とそれに続く専攻科6か月及び研修科6か月の合計5年間の教育期間の中で、海上保安業務を遂行するために必要な学術及び技能を教授し、併せて心身の練成を図っています。またこの【海上保安大学校】の学生は、入校と同時に国家公務員として海上保安庁の職員に採用され、学費は必要なく給与が支給されます(2006年現在で俸給月額13万8400円)。ドラマ"海猿"で主人公が通ったのは【海上保安大学校】です。

 

【海上保安学校】
海上保安庁の一般職員を養成するために設けられた教育機関で、1年~2年の教育期間の中で、必要な知識及び技能を教授し、併せて心身の練成を図っています。船舶運航システム課程(航海コース、機関コース、主計コース:1年)、航空課程(1年)、情報システム課程(2年)及び海洋科学課程(1年)が設けられており、実践的な授業で各分野のエキスパートを育てます。